バディ冒険団 関係者の皆様へ
先週11日(金)に起きた未曾有の巨大地震および津波によって、東日本広域において多くの方が犠牲となり、日本に莫大なる被害をもたらしました。
この災害により被災された皆様へのお見舞いと共に、犠牲者の方々への心よりお悔やみを申し上げます。
マグニチュードは9.0で、阪神大震災の約1500倍ものエネルギー規模だったと言われています。
『1000年に1度』の災害とも言われていますが起こった場所が極めて悪く、津波の被害が想像を遥かに超えていました。
被災者の数は世界全体をみてもおそらく最悪の状態に入るのでしょうか…とても残念でなりません。
そして福島原発事故…、
フランス核安全局(ASN)ラコスト局長は14日の記者会見で、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の深刻さについて、史上最悪とされる旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)ほどではないものの、米スリーマイル島原発事故(79年)を上回るとの見方を示しました。
事故の深刻さを示す国際原子力事故評価尺度(INES)のレベルで、チェルノブイリ事故は最も重い(7),スリーマイル島事故は(5)。ラコスト局長は会見で(日本の関係者と話した)とした上で、福島原発の事故は(レベル5を上回り恐らくレベル6に当たる感覚だ)と述べました(2011/03/15-05:49)
もう既にこれらの事は新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなど、様々な情報を得てご存知かと思います。
これらの緊急時においてバディ冒険団関係者の皆様の中にも、ご家族の安否の確認や、友人知人の状況を調べられている方々も多いことでしょう。
野外活動、野外教育の分野において活動している我々は、野外生活やサバイバルの知識や技術に長けている事もあって過去、阪神淡路大震災、中越地震、宮城大地震と、そのノウハウを活かしボランティア救援救助活動を行って参りました。
時には最も最悪と思われる場所にもいち早く駆けつけておりましたが、今回に限っては福島原発事故の弊害があり残念ながら思うような行動が出来ておりません。
僕は、之は戦後最大、未曾有の国を揺るがす大災難だと思うと同時に、一人一人が的確な状況判断のもと、なんとか一致団結、協力してこの国難を乗り越え、立ち直るしかないと痛切に感じています。(戦後の敗戦)から立ち直った日本人には、この(第二の敗戦)と言っても過言ではない状況を乗り越え、復活しうる力がある。僕はそう確信しています。
これは今まで日本が経験したことのない大きな出来事であると共に、なぜか地球という大自然から最終通告を享けているように思われてなりません。
これからも起こりうる大震災や今後の原子力発電のあり方を我々はどのように考えていくのか。
また、政治、経済、教育…と、社会における様々な分野は密接に繋がっていることは言うまでもありませんが、根本的に大本のところから真剣に考えていかなければならない問題だと感じています。これを機に、もし変わって行かなければ日本の将来に光は無いと言っても良いのではないでしょうか。
皆様それぞれの立場、様々な状況の中で生活されておられる事と思いますが今自分が何を大切に、そしてその為には何を成すべきか、もう一度原点に立ち返り考え、行動していくことがとても大切な気がしています。
それは決して特別な事ではなく、周囲に惑わされず、自分自身が今出来る事をしっかりと行う事が最も重要なのではないかと思います。
不安をあおり増長するような内容や不適切な情報が氾濫している中、極めて状況判断が難しい時かも知れませんが、地に足をつけて落ち着いた行動をとって行きましょう。
そして時には青空と太陽のしたで風を感じ、光を感じませんか。
今日僕は豊かな森で新鮮な空気をすって生きている喜びを感じてきました。
一緒にがんばりましょう。
不適切な言葉や内容がございましたら何卒お許し下さい。
また今回は一方的なお知らせとなりました事をご容赦下さい。
2011年3月20日
辻駒 哲司 SMASH