今年も3回に渡ってクライミングを実施しました。
最終目標はゴクウスラブでのアルパインスタイルのクライミング、前半2回はゴクウスラブを登るのに必要は基礎技術を学ぶためにトップロープでのクライミングを茅ヶ崎ロックでトレーニングをしました。
以前は、登るよりも周辺を駆け回る子供達が目立っていましたが、今では、みんな順番待ちが出来るほどクライミングに夢中です。
今回感心したことは、40分以上、壁にしがみつき、落ちてはしがみつき、落ちてはしがみつきとまるで何かに取り付かれているように集中してチャレンジし続ける子供達の姿です。
慣れて来た子は難ルートにもチャレンジし、落ちても落ちても食らえ着く根性をみせてくれました。
ここまで子供達を集中させるクライミングって凄いな、と思いました。
初めての子も、一度上まで登りきると、それまで不安が一気に自信に変わり、満面の笑みで「やった〜」「楽しい〜」「景色綺麗〜」と嬉しさを表現しました。
野外教育の教科書にはロッククライミングがハイリスクアクティビティで、あえて危険に自ら立ち向かってそれをどのように克服するかに活動の本質的な目的があり、クライマーは高所からの墜落の不安と葛藤しながら登頂点を目指して上へ登っていき、登頂点に辿り着いた時何物にも代え難い達成感を得ることになる。またクライミングは単に登頂するのが目的ではなくその登頂プロセスにおいて心理的葛藤の中で自己と対峙していく体験と書いてある。
そうとも言えるが、私が子ども達に一番伝えたいことはクライミングそのものを「楽しむ」こと、「気持ちよさ」を感じる事です。
クライミングは体の動かし方一つでずいぶん楽にそしてスムーズに登れるようになります。特に、ほんの小さな岩の凹凸にそっと足先をのせて、その上にさらに自分の上体を乗り込ませて行く、そこでバランスが取れた時の安定感、安心感、安堵感がたまらない、その体内感覚に集中することこそが、クライミングの一番の楽しい部分だと思っています。
これほどの運動欲求を刺激する数少ないスポーツ、アクティビティだと思います。
最終回のゴクウスラブはいつもにくらべてルートの難度はゆるやかですが、決して気を抜けない場所です。子ども達にもしっかり集中することをブリーフィングで伝えました。
今回トライする制動の方法はプルージックです。みんな真剣に練習してます。
ゴクウスラブはアプローチから楽しい!
いよいよ本番!さっき習ったプルージックで登っていきます。
いつもとは違う高度の高さに緊張感も高まります。
ここでランチです!
慣れてる子は、懸垂下降にチャレンジ!
「アムロ行きます!」
「まじ怖え〜」
僕らがやっているのは、チキンレースのような度胸試し的な冒険ではありません。しっかりと準備し、謙虚に自然との向き合い、心と体を自然に順応させて、仲間と目的を共有し、集中力を高めてリスクをコントロールしながら未知の世界にチャレンジしていく。。。頂上から見れる景色は頂上に登った人しか見る事ができないし、そこに行かなければ見る事ができない世界がそこに待っています。冒険にチャレンジする度に新しい自分の世界が広がって行く、それこそがバディが目指す野外教育モデルです。
バディの冒険はまだまだ続きます!