樹海を感じるために、前の人との間隔をあけて歩く。
富士の樹海と聞くとマイナスイメージを連想する人も多いが、実は明るくて広くて美しく、マイナスイオンもたっぷり。
富士風穴に到着。
朝一の風穴にはまだ誰もいない。
え、あの中入るの?
みんなまだ風穴の中がどんな世界かを知らない。
ひんやり、真っ暗な穴の中に梯子をつたって下りていくと、うん!?足が滑る。
まだ目が慣れていない子どもたちは、何が何だかわからないまま、ごつごつとした岩をつたって転ばないように進んでいく。
すると広い空間が目の前に現れ、足元はスケートリンクのようにつるつるで、子どもたちのテンションは一気に上がった。
天然氷の造形物にみんな釘づけ。
さらに進むと、天然スライダーが登場。
1人1人順番にお尻で滑って行くと行き止まり。
通常の観光ルートはここで終わりだが、バディ冒険団は、バディ観光団ではない。その先の50cmくらいの穴の中にスマッシュが這いつくばって入っていく。
えっそこ入るの?無理、無理!
氷の上の水たまりにお腹をつけて、うっ!冷たい。手もお尻もお腹もびちょびちょだが、そんなことかまっていられない。 ヘルメットがやっと通る穴の中に身体をねじ込んでいく。
これが冒険だ!
最新部に到着すると、そこには氷がなく、若干暖かい気がした。
みんなのヘッドランプを消し、光のない世界を味わう。
怖がる子は一人もいなかった。
再びあの狭いトンネルを抜けて、今度は氷の坂を登って出口へと向かう。
神秘の世界を僕らだけで独占できた。
遊園地のアトラクションとは違う、未知の冒険の世界に子どもたちの体はどんな反応をしたのかな。
険しくみえても、ハードなだけじゃなく、どこか温かいんだよね、自然の世界って。それがいいでしょ。でも冒険しないとその感覚はわからない。
みんなの体は冒険を求めている!もっと冒険しようぜ!