時間:6:00~8:00
場所:本部前
用具:ボール1個
6:00~7:00:水球の基本練習
1.パス:片手でボールを吸収するようにキャッチ。水中では後足で安定させる
2.ドリブル:顔の前にボールを置いて運ぶ。
3.アニマル:後向きに背中をつけたところから笛の合図で時計回りに回ってとっくみあい、背中をホールドした方が勝ち。
4.シュート:ドリブルシュート、パスシュート、ディフェンスを回りこんでシュート
5.フットワーク:
(1)飛びつき:巻足からスカーリングと蹴り足でジャンプ。
(2)左右上:左右と上の合図で飛びつき。
(2)蹴り足:蹴り足バッタ、蹴り足クリール、蹴り足バック。
(3)引き足:上の足の足首で水を捉えて膝を曲げながら水を引きこむ。顔と反対側(足の方向)に進む
(4)ボディバランス:スカーリングで足を使わずに前、左右、後に足を持っていく。一度膝を抱えてから伸ばす。
コンディション:波:腰~腹
コメント:波の中でいいコンディションではなかったか、本物の動きが目に焼きついたと思う。これがきっかけで水球に興味を持ってもらえたらうれしい。一流の動きをまじかに見たことで、言葉ではなく、直感的なイメージが体に入ったと思う。足のつかないところでゲームが楽しめるようになったら、相当楽しいと思うし、同時レベルアップすると思う。今日の練習が、基本の全て。毎日少しずつ練習に取り入れて、一つ一つの動きを身に付けて以降。基本動作の土台をつくる。それが今の楽しみだ。
メモ:次回の課題
・けり足ドリル
・アニマル
・飛びつき
・引き足
・ボディバランス
をルーチン化する。
参加者:23名
時間:5:30~7:30
場所:本部前
用具:ニッパー3、レーシングボード1、フラッグ5
5:30~6:00:アップ&ラン/フラッグス(サーキット、スプリントドリル)
6:00~6:30:スイミング(ラン〔200m〕スイム〔300m〕ラン〔200m〕2本連続:-15分)
6:30~7:00:ウェーディング、ドルフィニング、ボディサーフィン、インアウト3本(沖で息こらえ:1本目10秒、2本目15秒、3本目20秒)
7:00~7:30:ボードパドリング(300m×1本、波のり)
コンディション:波:もも~腰
コメント:久しぶりの波に子供達は興奮ぎみ。ビーチからブレイクポイントの裏までのインアウトでドルフィニングとボディサーフィンの練習。ドルフィニングは水中で全身脱力を意識、砂を手でつかんでできるだけ遠くに進む。ボディーサーフィンは最後まで波に乗り手が地面に触ったところから全力でゴールまで猛ダッシュ。ボードはキャッチウェーブ。今日もフットワーク系ができなかった。ボードが足りない。3本のボードを順番に回すのは間が抜けるが仕方ない。波がある時は波乗り優先。
・ランスイムラン:ストロングスイム
・息こらえ:全身脱力で30秒、アンカーを持って海底を走る
・ボードスキル:波のコンディションが良ければボードでサーフィンテクニック(斜めにまたは横に向かってボードを走らせる。レール・トゥ・レールを意識してアップス&ダウンスで加速する。波が崩れるタイミングに合わせてボードの斜め前のレール部分と裏をスープに当てて、オフザリップのようにボードの先端をビーチ側へと向きを変える。その繰り返しで最後まで波に乗る。)、ダンパー気味の時はシッティングとロールオーバーの練習を中心に。
・フットワーク:巻足、出足、ヘッドアップクロール、蹴り足ドリル、ジャンプ
参加者:14名
時間:5:30~7:30
場所:本部前
用具:マークブイ2、ニッパー2、フラッグ5
5:30~6:00:アップ&ラン/フラッグス(サーキット、スプリントドリル、フラッグス)
6:00~6:30:スイミング(ブイスイム、70m×4本:-2分)
6:30~7:00:フットワーク(巻足、蹴り足、潜水、アニマル)
7:00~7:30:ボードパドリング(イージー・ハード、ハード・イージー・ハード・ハード)
コンディション:波なし
コメント:高学年は沖のブイ(200m)まで泳げるようになった。サイクル付きのスイムトレーニングは追い込めるいい練習だった。フットワークは今一番重要な練習だと思った。毎日繰り返すことで水中での動きをよくし、自信をつけさせたい。ボードが2本しかなく全員やると間延びするので改善したい。
メモ:
・次回ボードでロールオーバー(水中での時間を長く・乗り上がりを早く・反復)
・あおり足を教える
・巻足と逆あおりで人を運ぶ練習
今日の朝練レポート(2015年8月5日)
参加者:13名
時間:5:30~7:30
場所:本部前
用具:マークブイ2、ニッパー3、フラッグ5
5:30~6:00:アップ&ラン/フラッグス(サーキット、スプリントドリル、フラッグス)
6:00~6:30:スイミング(ブイスイム、70m×5本:-3分)
6:30~7:00:フットワーク(巻足、蹴り足、横泳ぎ、ヘッドアップ、トンネルくぐり)
7:00~7:30:ボードパドリング(リレー)
コンディション:波なし
コメント:平泳ぎのキックをマスターして巻足につなげていく。地味な練習だが水球ゲームが足のつかないところでできるようにしたい。70mスイム5本は全員クリア。今度はスピードを高めていく。さらに次のスタートまでの間に負荷をかける。
今日の朝練レポート(2015年8月6日)
参加者:13名
時間:5:30~7:30
場所:本部前
用具:マークブイ2、ニッパー3、レーシングボード1、フラッグ5
5:30~6:00:アップ&ラン/フラッグス(サーキット、スプリントドリル、フラッグス)
6:00~6:30:スイミング(ラン〔100m〕スイム〔200m〕ラン〔100m〕3本連続:-15分、レース〔150m〕1本)
6:30~7:00:息こらえ(ダッシュ+水中息こらえ×3回〔1本目10秒、2本目15秒、3本目20秒〕)
7:00~7:30:ボードパドリング(400m×1本、70m×4本:イージー+イージー、イージー+ハード、ハード+イージー、ハード+ハード)、スキル(シッティング、ロールオーバー、方向転換)
コンディション:オンショア、小波
コメント:新な内容としてランスイムラン、「ダッシュ+息こらえ」、ボードスキルを実施。ランスイムランは、走った後泳ぐ、泳いだ後走ることに体を慣らす。ウェーディングからドルフィニングを流れるようにスムーズに、動きを止めない。ドルフィニングを始めるタイミングが早すぎる。できるだけ遠くまで走っていく。スイムはヘッドアップ、ロングストローク、ストロングキックを意識する。特にキックが弱い。全力ダッシュの後そのまま潜って息こらえ。肺を広げて息を吸い込む。潜っている間は全身脱力。最終的に40秒を目指し自信をつける。ボードスキルを一つ一つ丁寧にマスターする。今日はシッティングとロールオーバー。波が崩れる1m手前までスピードを緩めず漕ぎ続ける。後に座って体重を利用して反動を利用して波を超える。その時必ず前のストラップを片手で持って押す(両手で後のストラップを持ってもOK)。ロールオーバーはボードを返したら肘を伸ばし、頭の上にボードをのせない。波が大きいと頚椎を痛める。次に片手を後のストラップに移動させ、片手で前のストラップ、もう一方の手で後のストラップを持ってボードを返し素早く体をボードの上に乗せてパドリングを始める。ここが一番重要なので反復練習しスピードをあげる。次回は連続ロールオーバーを素早く5~10回繰り返す。方向転換はフィンの上に座ってノーズを上げてバランスを取りながら回転する。次回は右回り、左回りを連続で素早く行う。次に波が上がった時は波乗りのテクニックを。フットワークができなかった。少しの時間でもいいので必ずやる!
メモ:次回の課題
・ランスイムラン:ウェーディング、ドルフィニング、トランジット
・息こらえ:全身脱力
・ボードスキル:シッティング、ロールオーバー、ターン、ボードコントロール、波乗り
・フットワーク:巻足、出足、ヘッドアップクロール、蹴り足ドリル、飛びつき
山登りのような達成感はないかもしれないが、別の意味で完全燃焼できた。
備瀬のプライベートビーチは自然のリズムが流れ、我々の生活もそのリズム同調した。一日中遊び尽してビーチに戻り、真赤な夕日が西の空から消えてなくなると、今度は太陽のような丸い大きな月が東の空に姿を見せる。ちょうどその頃我々のお腹は満たされ、静かな波の音が眠気を誘う。潮周りは大潮で、朝夕にテントぎりぎりまで海が接近したかと思うと、昼と夜中は100m以上も遠いところまで海が離れる。こんなに間際で潮汐を体で感じる経験もなかなかない。これは月と太陽の引力によって地球の表面を覆う薄い幕のような海が引っ張られることによって海が太い部分と細い部分ができ、そこを地球が24時間かけて自転する時に通過するから6時間毎に海の位置が変わる、まさに宇宙規模の力による海の動きだ。
通常のキャンプでは、3日もするとストレスが溜まり早く帰りたくなるが、ここでの生活はこの自然のリズムと同調した生活リズムがなんとも心地よく、心地よいだけでなく、どんどん元気になっていく。昼間遊びつくすからお腹が減る、お中が減るからよく食べる、おなかいっぱい食べると眠くなり、早く寝る、早く寝るから睡眠時間もたっぷりとれ、朝も早く起きる、朝起きるとうんちがしたくなる。これこそ快食、快眠、快便の理想的な生活だ。普段の生活環境が変わっても、この食べる・寝る・出すができると子供達は元気で、回復も早い。これぞアウトドアの生きる力だが、こんな当たり前のことができないのが現代の子供のライフスタイルだ。
このライフスタイルを実現する原動力となるが、全力で遊び尽せる環境だ。バディのプログラムをデザインする時に一番大事にしていることは完全燃焼である。不完全燃焼は満足度を下げる。完全燃焼するには、子どもたちが今やりたがっていること、大好きなことをできればたくさん、状況によっては短時間でもやらせてあげることであり、大人の都合でやらせないことを極力少なくすることが肝要だと考えている。もっと言えば、できるだけ自由度を高くして、子どもたちの心を完全に開放してあげることができれば一番いい。その意味で今回のキャンプは十分に完全燃焼できたと言え、そのバロメーターは快食・快眠・快便である。
1日目と5日目は移動、2日は目午前中サザエ取り、午後スノーケリング、3日目は1日中サバニ、4日目は最北端に車で移動し、その先で見つけた川で存分に遊び、夕方にちゅら海水族館、その後ビーチに戻ってきてから日が暮れるまで目の前の海で気が済むまで遊んだ。
5日間を通して、陸上にいる時間と海にいる時間を比較したらどちらが長いかわからないほど水に浸かっていた。
そんな中でも、今回は改めてサバニの魅力を実感した。サバニはもともとサメの漁をするために使われていたらしい。また航海船としてのクオリティが高く、海漕のみなさんは、昨年宮崎から沖縄まで230kmを1カ月かけて航海したとのこと。その親分でもある森さんは、50~60kmはもうそんなに特別なことではない、そして外洋は安全で、最も危険なのは島周りであることを教えてくれた。
50~60kmと言えば、ちょうど江ノ島から大島までの距離がそうで、兼ねてから、江ノ島―大島間を何かで航海したいという夢をずっと持っていた。今回はこの夢が実現に向けて一歩進んだ気がした。
そのためには、10時間同じペースで漕ぎ続けられる体力とウィンドサーフィンでのセーリングトレーニングが必要だと森さんは言う。
僕にとっては実現できるかできないかはあまり問題ではなく、今その目標が見つかったことが何よりも重要だった。
これで子どもたちの朝練のメニューが決まった。5時30分から6時まではランニング、6時00分から6時30分までスイミング、6時30分から7時までパドリング、7時から7時30分まで、波があればサーフィン、なければ水中でのフットワーク(巻足、出足、ヘッドアップクロール等)と潜水(息こらえ)、これで将来江ノ島から大島まで渡れる能力を身につけていくことが朝錬のコンセプトだ。
そしてバディの海のプログラムの柱として①サーフィング、②パドリング、③スイミング、④セーリング、⑤ダイビング(スノーケリング)の5つを、スキルをフィジカル面で強化していくことで、どんな状況でも海をとことん遊べる力を身につけることを考えた。
今回サップでリーフの沖に出てスノーケリングをすることをテストしてみた。大人でも楽しい新たな遊びを開発した。波があれば波乗りを楽しみ、海がきれいならスノーケリングを楽しみ、いつか航海できる体力と技術を身につけておき、いざとなったら潜って魚をつける力があればどんな海でもどんな状況でも海を完全燃焼で遊び尽くせる。そんな夢への扉が開いたのも今回のキャンプの収穫だった。
海や地球のリズムを体で感じ、その中で生活する快適さを知った子どもたちの将来が楽しみである。